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新しい仏様 ***昨年、親しい方を亡くされ寂しくお正月をお迎えの方へ***

2022/12/31 13:00
新しい仏様とは!
***昨年、親しい方を亡くされ寂しくお正月をお迎えの方へ***
 
浄土真宗では、
煩悩具足の私たちは、「弥陀の本願を信じて念仏すれば仏にする」と言う阿弥陀様の本願力に抱かれて、お浄土に生まれ(往相回向)、その地で悟りを開き仏となり。今度は、有縁の家族・縁者に『弥陀の本願』を伝えに帰ってこられる(還相回向)と言われます。しかも、楽しみながらやってくるんです。「遊(煩悩林)現神通」
 
 ご先祖は全て阿弥陀様と同じ仏(弥陀同体)になり、ご法事(法とは真実ありのままの弥陀の教え、事とはその法に出会う機会)等を通して、私たちに真実に目覚め(智恵と慈悲の世界に触れ)念仏する人生を勧める役を担ってます。
近しく亡くなられた人は、そのお仲間になられ、新しい仏様になると言うことです。
 
礼拝の対象
 この世の寿命を迎えた門徒は、全て弥陀の願力によって、阿弥陀様と同じ仏様になります。よって、真宗では、俗世の写真、位牌(過去帳)を拝みません。
真宗のご本尊(礼拝の対象)は、阿弥陀様の仏像。または、阿弥陀様の絵像。そして、阿弥陀様の働きを表した名号(南無阿弥陀仏)です。
先に亡くなられた方を含む全てのご先祖は、阿弥陀様になりますので、各家庭の本尊も、阿弥陀様を本尊(仏像、絵像、名号のいずれか)とします。
過去帳、位牌はあくまでも個人の法名等を記録したメモであり、本尊にはしません。
 
『正信偈』には(おあさじで読誦している)
「得至蓮華蔵世界 即証真如法性身 遊煩悩林現神通 入生死園示応化」
(蓮華の国にうまれては 真如のさとりひらきてぞ 生死の園にかえりきて 迷える人を救うなり)と親鸞聖人は、天親菩薩の「本願力」理解を説明しています。
 
 正月には、親しくしていた方々で、お正月にも還ってこられる新しい仏様(阿弥陀様)からの、「迷える我らを導く智恵と慈悲」を受け止め、しっかりと間違いなく、心豊かに生きる覚悟をいたしましょう。
 
 今年もよろしくお願いいたします。   合掌
 
小平御坊 院主 遠山久敬

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